日本物理学会2006年年次大会(愛媛大学・松山大学)

領域11インフォーマルミーティング議事録

2006年3月28日(火)17時30分より XG会場

 

議事進行

 中野 徹 領域代表 

 

 代表の挨拶に続き、以下の話題が報告・議論された。

 

1. 次期領域副代表予定者の承認

2. 新世話人の紹介および次期世話人の承認

3. 物理学会若手奨励賞の領域11での選考案

4. その他

 

議題

 

1. 次期領域副代表予定者の紹介と承認

 慣習として、統計力学・物性基礎論の平衡系分野、同非平衡系分野、応用数学・力学・流体物理分野の三分野から交互に選出していること。前副代表が応数・力・流体分野、現副代表が非平衡系であることから、次期副代表は平衡系から選出することなどの説明があった。

中野領域代表から次期領域副代表として統計平衡系を代表して 西森秀稔氏(東工大・理学部) にお願いし、ご本人から了解を得た旨の報告があった。

 次期領域副代表として全会一致で承認された。

 

2. 世話人の交代・承認

(1)次期世話人(任期:2006年5月〜2007年4月)の紹介  

大塚 博巳(首都大学理工学研究科)otsuka@phys.metro-u.ac.jp

 

 専門分野:電子系、スピン系(計算機物理)<- 藤本雅文(奈良県医大)

藤本 仰一(東京大学総合文化研究科)fujimoto@complex.c.u-tokyo.ac.jp

専門分野: 複雑系、生物物理、カオス、非線形動力学、パターン形成 <- 出口 哲生 (お茶大・理)

 

山口 義幸(京都大学情報学研究科)yyama@amp.i.kyoto-u.ac.jp

 

専門分野:多自由度ハミルトン力学系、微分方程式における繰り込み群の方法 <- 吉村 和之(NTT・コミュニケーション研)

  

後藤 晋(京都大学工学研究科)goto@mech.kyoto-u.ac.jp

専門分野:乱流による混合・拡散・輸送現象の物理機構の解明や制御法 <- 服部 裕司 (九工大・工)

 領域Webの管理者は、領域代表と世話人ひとりという慣例になっている。5月から担当する新世話人の中から管理世話人を選出するという慣習に従い、新世話人間の話し合いにより大塚氏が選出された。

 

(2)新世話人(任期:2006年11月〜2007年10月)の紹介

渡辺 宙志(名古屋大学 情報科学研究科複雑系科学専攻)hwatanabe@is.nagoya-u.ac.jp

専門分野: 粒子シミュレーション、非平衡統計力学 <- 礒部 雅晴 (名工大・工)isobe@nitech.ac.jp

  

吉野 元(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)yoshino@ess.sci.osaka-u.ac.jp

専門分野:スピングラス・ランダムスピン系、 ランダム競合系の統計力学と非平衡ダイナミクス(緩和現象)<- 引原 俊哉(北大・理)hikihara@phys.sci.hokudai.ac.jp

  

高安 美佐子(東京工業大学総合理工学研究科知能システム科学専攻) takayasu@dis.titech.ac.jp

専門分野:経済物理 <- 高木 太一郎(防衛大・応用物理)takagi@nda.ac.jp

      

渡辺 知規(千葉大学自然科学研究科)nabe@faculty.chiba-u.jp

専門分野:ソリトン理論を中心とした非線形現象一般 <- 中村 厚(北里大・理)nakamula@sci.kitasato-u.ac.jp

 

3. 物理学会若手奨励賞の領域11での選考案

領域代表から、領域11における若手奨励賞の案が提示された。 (若手奨励賞の領域11の修正案は本議事録の最後尾に掲載されている)

また、日本物理学会若手奨励賞実施要綱(2006年3月3日 第470回理事会決定)が配付された。

領域11の案を修正する意見として、受賞者の資格に関して特に熱心な議論があった。

「申請締め切り日から遡って10年以内に博士号を取った人」に「または38歳未満の人」を条件として加えた。

以下のような意見が出された。

 原案の「特に博士論文に対応する論文では、指導教官の役割を明確にする。」 の一文を削除すべきである。

 選考委員の選出が重要である。

 審査委員氏名は非公開とするのが良い。

 広告はウェッブ、メーリングリスト、学会誌等に出す。

  

 若手賞の受賞者が行う講演を招待講演と位置づけるのはやりすぎで、   受賞講演とよぶべきではないか。

 

4. その他

(1)招待講演の基準を見直してはどうか(坂井徹氏の提案)

 「今回の物理学会では領域11の招待講演はなかった。今後、招待講演の基準を見直して、できれば毎回招待講演を企画するのが良いのではないか。」という趣旨の提案があった。

提案の趣旨に賛成の意見が多かったが、招待講演を毎回企画する必要があるかどうかは、若手賞の招待講演を受賞講演と位置づけ直すことができるかどうかに依存する、という意見もあった。

 

(2) 次期の領域ウェッブの管理(2006年5月から2007年4月)

       大塚 博巳 氏(首都大学理工学研究科) にお願いすることになった。

 

 

 

      物理学会若手奨励賞の領域11での選考案

(1)対象:学術誌への原著論文を対象にする。論文は申請者の関わった一連の研究に関するものであり、複数論文でもよい。

(2)資格:申請締め切り日から遡って10年以内に博士号を取った人、又は38歳未満の人で物理学会会員であること。雑誌の種類、言語は問わないが、国際的に定評のある雑誌に第一著者の論文が少なくとも1編あること。ただし過去に奨励賞を受けた人は受賞の資格がない。

(3)応募方法:自薦、他薦どちらでもよい。その際、(a)A4半分程度の推薦理由(他薦の場合)か、自分の研究のアピール(自薦の場合)、(b)自薦の場合は、研究内容についての問い合わせのできる方(2-3名)、 (c) 5編以内の論文のリスト(複数の著者の場合は申請者の貢献度を明らかにする文書を添付)、を領域11の代表にメールで送る。

(4)選考方法:選考は審査委員会が原則としてメール上で行う。審査委員会は、世話人、代表、副代表が推薦した方の中から、分野、研究機関、地域が偏らないように選ばれた9人で構成する。同時に委員長も選任する。任期は3年とし、毎年3人が交代する。審査委員は奨励賞の資格がない人でなければならない。審査員の名前は公表しない。(最初の年は、任期1年、2年、3年の委員を3名ずつ選び、それ以後は毎年3名を選出。)

(注:審査委員は4月中に決定したい。過去の領域代表の名前は物理学会から来次第おしらせします。)

(5)審査結果の報告:審査委員長に審査結果と簡単な審査経過の報告を領域11のWeb上に掲載してもらう。

(6)義務:奨励賞を受けた人に招待講演をお願いする。

(注:奨励賞を受けて、そのうえに招待講演では優遇のし過ぎではないか。受賞講演という名称の方が適切との意見があったことを物理学会に問い合わせてあります。場合によっては、受賞講演という名前になります。)

(7)応募の秘密は厳守する。

(8)変更:代表、副代表、世話人の発議により、いつでも規定を改めることが出来る。